温度計を使ったセンサーの応用例

温度計を使ったセンサーには「測温抵抗体」と「熱電対」の2種類があります。

「測温抵抗体」とは金属の電気抵抗が温度と比例することを応用したもので、「熱電対」とは異なった二つの金属に熱を加えると熱電流が生じる現象を利用したものです。温度計センサーの応用例では、半導体製造の前工程で必要な素材の表面温度管理に使われる他、検査器具や評価器具にも「測温抵抗体」が使用されています。前工程では測定精度や応答速度が求められることから、小型で高精度のものが要求されます。食品製造にも欠かせません。食品保存タンクの温度管理や食品内部の温度測定などに使われます。

特に衛生面に配慮されたセンサーが求められています。プラント関連では350度以下の配管内温度管理が必要な場合は、精密測定が可能なために「測温抵抗体」が使用されます。500度以上特に焼却炉や熱処理炉、ボイラーでは1、200度にもなるため「熱電対」が使われています。薬品関係では耐薬品性が要求されるため、フッ素樹脂ケーブルや保護管を使った仕様で血液分析など医療用として使われます。

電子機器基盤や電気製品・部品などの開発・品質保証では必ず表面温度測定が行われ、一般的に消耗品として使われるため安価な被覆「熱電対」が一般的です。そのほか、倉庫や電子部品の温度管理用コンクリー養生用などにも使用されています。また、特殊な温度計を使用したセンサーには、アルミの光沢面を測定できる「コンベアー用」、大型醸造タンク内温度管理に向いている「醸造用」、真空機器用の「真空用」、金属では腐食してしまう薬液タンクに使用する「薬液用」などがあります。
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