室温が高くなり過ぎると、たとえ室内で過ごしていても、熱中症のリスクが跳ね上がります。

実際に真夏のシーズンになると、大勢の方々が熱中症で搬送されています。かつては比較的平穏だった日本の気候ですが、最近は地球温暖化の影響によって、外気温が一年を通して上がって来ました。ひと昔前の経験や気候の常識が通用しない時代になり、農業のやり方も新しい環境に合わせていかなければいけません。ビニルハウスで農作物を育てる上で、温度管理は極めて重要です。農作物によって適切な温度は変わり、推奨される数値より低すぎても生育に悪影響を与えますし、ハウス内が高温になり過ぎても品質に良くない影響を与えます。

ひと昔前であれば、ベテラン農家の感覚だけで室温管理が出来ていましたが、地球温暖化によって突然季節外れの真夏日が到来する事が増えてきており、センサーつきの温度計を設置する等、現代の環境に合わせた工夫が求められています。外気温が高くなり過ぎた時にアラームを鳴らす設定をすれば、異変に気付きやすくなり、農作物が痛む前に現場で迅速な対応が講じられるでしょう。

センサーつきの温度計をハウス内に設置しておけば、客観的な数値で日々の温度の推移が把握可能です。センサーつきの温度計の中には、朝から晩の気温をリアルタイムで記録する機能を持った製品があります。日々の気温の推移をデータ化して機器内部に保存する仕組みを持っている製品もあり、記録したデータをタブレットやパソコンで確認すれば、おおよその気温のサイクルが把握でき、農作物の生育を計画的に進められます。