温度計のセンサーは取付位置に注意

温度計は対象となる温度を知ることができる、便利な測定器です。

測りたいところにセンサーを当てて、表面の温度を測定しますが、その位置が重要になります。間違った取付位置では、意味のない測定結果になります。基本的には測りたい場所に直接当てるだけで問題ありませんが、外的要因があるところでは正しい数値が測れない場合があります。例えば、対象物に対して熱エネルギーが供給されている場合です。赤外線によって温めているような加工をしているところに、センサーをつけてしまうと直接吸収するエネルギーの方が強すぎて、正しい値を測れない恐れがあります。

温度計を見ながら、あまりに値が異常である時には注意が必要です。特に照明が当たっているようなところでは、無意識のうちに追加のエネルギーが加算されているケースがあり、本当の値よりも高くする恐れがあります。センサーは接触している測ることができますが、接触面と同じ温度になることで、その電位差を温度計に電気信号で送っています。

つまりセンサーの温度が電気となって値に反映されるので、実際の値とは別です。取付位置はセンサーが測定箇所と同じ状態になることができるように設置することが重要です。反応速度の問題もありますが、接触してしばらくすると値が落ち着くので、その値を読み取ることで適切な温度を知ることができます。外的な要因に影響を受けないところで、しっかりと接触させ、確実な値を知ることが可能です。

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